あなたの笑顔と健康のために臨床検査技師(検査のプロ)が医療に関することをお届けいたします

高齢者の大腿骨頸部骨折が急増中!!

 
この記事を書いている人 - WRITER -
あなたの笑顔と健康のため検査のプロがお届けしています。 このブログは、医師・看護師・管理栄養士・診療放射線技師などから助言をいただきながら運営しています。
詳しいプロフィールはこちら

高齢者の転倒の原因には色々ありますが、転倒された方に聞くと「段差につまずいて転んだ」「何か知らないが足が自然にもつれて転んだ」など若い人からでは考えられないことがほとんどです。

それらには、高齢者特有の原因があることをご存知でしょうか?

高齢になると、骨や筋肉が弱くなり、おまけに神経の働きも鈍くなってきます。さらに平衡感覚が低下してきます。これらが、ちょっとしたことでも転倒してしまう原因になります。

高齢者の転倒による骨折は近年増加していますが、その予防策について当院の理学療法士からアドバイスをいただきました。

転倒による骨折で寝たきりになることもある?

高齢者にとって転倒は大変危険なことで、転倒による骨折で寝たきりになることもあります。

骨折は上半身よりも下半身に多く、男性よりも女性に多いことが統計から分かっています。

また、骨折部位は大腿骨頸部骨折(だいたいこつけいぶこっせつ)が一番多く、骨折した方はリハビリを行って歩けるまでに回復するのに時間がかかります。

その上、一度骨折をすると恐怖心から歩きたがらなくなります。これが一番の寝たきりになる原因です。

高齢者のための住まいの安全対策について

高齢者にとって自宅は安全でなければなりません。わかっているようで実際にはできていないことがたくさんあります。

ベットや居間の生活空間について

ベットや布団の周り、居間には障害物になるものを置かないことです。散らかった部屋には転倒する原因がたくさんあります。

たとえば、新聞紙を踏んで滑って転ぶ、カーペットのめくれや延長コードに足を引っかけて転ぶ、物を避けようとして転ぶなどがあります。

生活空間は、若い方の目線に合わせるのではなく、高齢者の目線に合わせて整理整頓するようにしてください。

照明や色調を工夫する

高齢者は若い方に比べて視力が落ちているため、暗いところから明るいところ、反対に明るいところから暗いところへ移動した時には、目がなれるまでに時間がかかります。

そのため、ちょっとした段差・廊下と階段の境目・玄関との境目・廊下と壁の境目などは明るい照明に変えたり、違いが分かるように色を変えることで高齢者も分かりやすくなります。

床を滑りにくくする

廊下は、ワックスなどでピカピカにして滑りやすくしてはいけません。また、水などをこぼした時にはこまめにきちんと拭く習慣をつけてください。案外この水で転ぶ高齢者も多いです。

それに、カーペットやマットも滑りの原因になりますので、滑り止めを使用して動かないように固定してください。

手すりを設置する

廊下、階段、浴室、トイレなどには手すりを設置してください。ただ単に手すりを設置してもいけません。手すりは使用する高齢者によって違いがありますので、使う方に合わせた設置が望ましいです。

手すりを設置する場合には、通院中の施設の理学療法士に相談することをお勧めいたします。

靴下を替えてみる

高齢者の転倒の原因にはつま先から転ぶという特徴がありますので、靴下のつま先を持ち上げるようなタイプのものが市販されていますので、これを履かせるという方法もお勧めです。

意外と知らないお薬と転倒の関係について

これは案外見落としていると思いますが、お薬の中には眠くなったり、めまい、ふらつきなどを起こしてしまうお薬があります。高齢者を観察してそのような症状があれば、医師や薬剤師にすぐ相談してください。

まとめ

高齢者は、ちょっとしたことで転倒して骨折をしてしまい寝たきりになることもあります。そのため、高齢者の生活空間を見直し整理整頓して転ばない工夫をすることが大切です。

その際には、若い方の目線に合わせるのではなく高齢者の目線に合わせることが大切になります。

この記事を書いている人 - WRITER -
あなたの笑顔と健康のため検査のプロがお届けしています。 このブログは、医師・看護師・管理栄養士・診療放射線技師などから助言をいただきながら運営しています。
詳しいプロフィールはこちら

Comment

  1. いわし雲 より:

    私の母親も以前、大腿転子部骨折で整形外科に入院して、プレートを入れる手術を受けたことがこあります。
    GHに入居中のことでした。

    GHを経営している院長の紹介で一般の総合病院の外科に入院となりましたが、「完全看護」と書かれているポスターの前で看護師が、『高齢の方は妄想が出やすく、夜間など対応できないので付添人を付けてください』と言われ、1日1万円くらいで付添人を頼みました。

    当時はこちらも動転していたので、そのようにしましたが、おかしくないですか?

    いきなり愚痴っぽいことを言ってすいません。
    現在では改善されているのでしょうか?

    • ガンちゃん より:

      コメントありがとうございます。
      現在の看護基準は、7対1や10対1、13対1などに分かれています。
      そして、主治医が特別に認めた場合に限り書面で許可するようになっています。
      たとえば、夜に徘徊するや患者さんが情緒不安定などがこれにあたります。
      昔は今のように基準が厳しくなかったと思われますので、完全看護といっても名前だけだったのではないでしょうか?
      ちなみに、現在は完全看護という言葉自体がありません。
      なので、特別な事情がない限りはご家族などに付き添いをお願いすることはありません。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

Copyright© 笑顔と健康の架け橋 , 2018 All Rights Reserved.