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超簡単・赤血球と白血球、血小板の働きについて

2018/08/11
 
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血液と一言にいっても、種類や働きについてご存知ですか?

 

今回は、簡単にその種類や働きについて簡単に説明してみたいと思います。

人間の体に流れている血液の働きについて

血液は、身体のすみずみまで循環して組織や細胞に酸素栄養分を運んでいます。さらに、二酸化炭素不要な物質を集めて、肺・腎臓・肝臓などから体の外に排出しています。

血液は、血漿と血球からできています。

血液は、大きくわけて血漿という水分と細胞という血球の2つの成分から成り立っています。具合が悪く病院に行くと採血をされますが、この血液検査からは診察に重要ないろいろな情報が得られます。

 

血漿は、血液から血球成分を除いたものですが、この血漿には、タンパク質・糖質・脂質・ビタミン・ミネラルなどが存在します。

血球は、どこで作られているの?

血球は、骨の中にある骨髄で造血幹細胞という細胞から作られていて、赤血球(RBC)・白血球(WBC)・血小板(PLT)から成り立っています。

赤血球(RBC)はどのように働いているのでしょうか?

赤血球(RBC)は、肺から全身に酸素を運び、二酸化炭素を肺に運びます。

 

その赤血球が、何らかの原因で少なくなると貧血になり、酸素欠乏による脳・筋肉・心臓などに対する頭痛めまい疲労感狭心症などが起こり、酸素欠乏を補うために動悸息切れなどがあらわれます。

 

このような状態になった際には、輸血(赤血球製剤)を行うようになります。疾患により違いますが、急性出血ではHb7g/dlが目安になります。

白血球(WBC)はどのように働いているのでしょうか?

白血球(WBC)は、細菌やウイルスなどの病原体から体を守っています。白血球は、顆粒球(好中球・好酸球・好塩基球)・単球リンパ球と呼ばれるものに分けられます。

好中球(SEG)

細菌をつかまえて殺菌する働きがあります。好中球が少ないとこの働きが弱くなります。

増加時:感染症・白血病・悪性腫瘍・骨折・腎不全・運動後・喫煙など

減少時:重度の感染症・ウイルス感染・肝硬変・放射線照射後・薬剤使用後など

好酸球(EOS)

アレルギーに関係しています。また、寄生虫から体を守る役割もしています。

増加時:潰瘍性大腸炎(大腸粘膜が炎症を起こしてただれなどできる)・アレルギー疾患・寄生虫疾患・結核など

減少時:急性心筋梗塞・下垂体機能亢進症・急性感染症など

好塩基球(BOS)

アレルギーや寄生虫疾患に関係しています。

増加時:アレルギー疾患・甲状腺機能低下症・潰瘍性大腸炎など

減少時:疾患はなし

単球(MON)

細菌や異物をとらえて、その情報をリンパ球に伝えます。

増加時:単球性白血病・結核など

減少時:疾患なし

リンパ球(LYM)

リンパ球は、体に対する病原体や異物を記憶してそれらを排除する役割があります。

増加時:ウイルス感染症・リンパ性白血病など

減少時:末期がん・うっ血性心不全(心臓が血液を送り出すことができずに血液が滞留している)・全身性エリテマトーデス(何らかの原因により自己に対する抗体ができて全身の臓器に炎症を起こす)など

血小板(PLT)

血管などが切れたりすると傷つた血管に引っ付いて、凝集して、血栓という固まりを作って出血を止めます。血小板が少なかったり、血小板を凝集させないようなお薬を飲んでいると出血が止まらなかったりします。

 

血小板が少なく出血傾向がみられたら血小板製剤の輸血を行うようになります。疾患により違いますが、血小板数5万/ulが目安となります。

増加時:慢性骨髄性白血病・真性多血症など

減少時:肝硬変・DIC(小さな血管に小さい血液の固まりができる)・突発性血小板減少性紫斑病・再生不良性貧血(骨髄の働きが悪くなり赤血球、白血球、血小板などが作られなくなる)など

終わりに

簡単に赤血球と白血球の働きについて説明してみました。特に、疾患名はどういう病気なのかは理解できないと思いますが、診察時にいただける検査結果の補助的なものにしていただけたらと思います。

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