あなたの笑顔と健康のために臨床検査技師(検査のプロ)が医療に関することをお届けいたします

鏡視下手術(きょうしかしゅじゅつ)が多くなった医療現場とは

 
スポンサーリンク
スポンサーリンク スポンサーリンク
この記事を書いている人 - WRITER -
あなたの笑顔と健康のため検査のプロがお届けしています。 このブログは、医師・看護師・管理栄養士・診療放射線技師などから助言をいただきながら運営しています。
詳しいプロフィールはこちら

最近は、 テレビ番組などで腹腔鏡手術などが取り上げられることもあり、 み なさんも実際に肺やお腹の手術が必要となった場合に、鏡視下(きょうしか)手術をするかどうかが気になることもあるかと思います。

また、実際の病院で行われる手術はこの鏡視下手術が多くなっています。

ちなみに、お腹だと腹腔鏡下(ふくくうきょうか)、胸だと胸腔鏡下(きょうくうきょうか)、関節だと関節鏡視下(かんせつきょうしか)といって、これらをまとめて鏡視下手術と呼んでいます。

そこで、鏡視下手術の利点や欠点などに関してご説明させ ていただ きます 。

鏡視下手術の利点とは?

鏡視下手術の利点として以下のようなことが挙げられます。

傷が小さく美容性に優れている

最初に挙げられるのは何といっても傷が小さくて済んで、目立たないということです。手術後の傷は、開腹や開胸手術に比べて本当に目立ちません。

例えば胃癌の手術などでは、以前は上腹部に縦に20cm程度の大きな傷が術後に残りました 。しかし 、鏡視下手術では、数ミリから数センチの傷が数個で済んで美容性に優れています。

実体験の鏡視下手術について

実は、この私も20年ぐらい前に胆石の手術をこの鏡視下手術で行っています。その20年後の傷あとがアイキャッチ画像です。汚いお腹ですみません。

私の場合には、お腹に3か所の穴を開けられました。実際の手術は、麻酔医から息を吸って吐いてと言われたのを最後に記憶がありません。その後、「終わったよ」の声が目が覚めて「えっ、もう済んだの?」という感じでした。

手術で辛かった事といえば、手術時に入れられた尿道カテーテルでしょうか。

麻酔でいつ入れられたかはわかりませんが、麻酔から目が覚めてからが気持ち悪いというかお腹が張るというか何とも言えない気分でした。おしっこをしたいけどされないという変な感じだったことを今でも覚えています。

そして、抜かれる時も引っ張られる感じで痛いというか気持ちが悪く、抜かれた後におしっこをしたいけどなかなか出なかつた記憶があります。

また、手術後の痛みは思ったほど痛くもなく、むしろ傷跡が痒くなった、食事も早く食べられ、1週間で退院したと思います。

現在では、さらに鏡視下手術は進化していると思います。

術後の回復が早い

次に、開腹や開胸手術では見えづらいようなお腹や肺の深い部分や肉眼ではわかりづらい細かな部分がカメラの拡大視野でとてもよく見えるということです。

そのため、手術における出血量が減って、上記のように傷が小さいので術後の回復が早まります。

鏡視下手術の欠点について

鏡視下手術には欠点も無論あります。

手術操作が難しい

手術の操作が、開腹手術に比べて難しいということです。

癒着には不向き?

次に高度の癒着(ゆちゃく)や出血などがあった場合には、手術が難しくなるということです。

例えば胃癌の手術の場 合、癌が進行して周囲の組織とがっちり癒着している場合は、開腹手術で実際に手を使って慎重に手術をした方が出血も少な く、手術がしやすい場合もあります。

手術の時間が長い

次に、手術時間が長いことが挙げられます。手術時間が長いということは、 そ れだけ全身麻酔にかかっている時 間が長くな り、術後の合併症が起きるリスク
が高くなります。

手術方法の決定について

ある手術をする場合には、カンファレンスという会議が行われます。これには、関係スタッフが出席して上記の利点や欠点を踏まえた上で、患者さんの状態などを総合的に判断して手術方法などを決定します。

昔の外科医の格言について

昔は、外科医の間ではBig Surgeon,Big lncisionという格言がありました 。

Surgeonは外科医、Incisionは傷という意味です 。手術の上手い外科医ほど術 後の傷が大きい、という意味です。

しかし、その格言は今となってはほとんど聞かれません。

今後は、Big Surgeon,Small lncision という手術の上手い外科医ほど術後の傷が小さいという格言が生まれるかもしれません。

まとめ

鏡視下手術の利点は、傷が小さくて美容性に優れて、痛みも少なく、出血量も少なく、回復も早いという利点があり、欠点として癒着には不向きで、手術時間が長く、麻酔に長くかかるため術後の合併症の問題が挙げられます。

鏡視下手術か開腹(開胸)手術になるかは、患者さんの状態などを踏まえた上で総合的に判断されます。

この記事を書いている人 - WRITER -
あなたの笑顔と健康のため検査のプロがお届けしています。 このブログは、医師・看護師・管理栄養士・診療放射線技師などから助言をいただきながら運営しています。
詳しいプロフィールはこちら

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

Copyright© 笑顔と健康の架け橋 , 2018 All Rights Reserved.