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糖尿病性腎症のここが怖い!

2018/10/11
 
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食生活の変化や体を動かさない、ストレスなど色々な原因によって2型糖尿病患者さんは年々増加してきています。

これに伴い糖尿病における3大合併症の一つである「糖尿病性腎症」が増加し、 透析を受ける患者さんの第1位 (約45%)を占めるようになったことをご存知でしょうか?

糖尿病患者数は日本だけでなく世界においても増加してきており 、 今後も糖尿病性腎症により透析を受けなければならない人が増えていくと思われます。

糖尿病の3大合併症とは?

糖尿病における3大合併症は、 高血糖が続くことにより細い血管が硬くなったり 、 詰まったりして障害を受けることで起こります。

3大合併症とは、細い血管で形成・栄養されている「神経」・「眼」・「腎臓」が障害されることをいいます。

神経が障害されると?

神経が障害されると 、 足の感覚が鈍くなる、 自律神経障害によるふらつき 、 便秘や下痢、 胃の運動障害といった消化器症状などが出現します。

足の感覚が鈍くなると?

足の感覚が鈍くなるとケガをしても痛みを感じなくなり、血管障害により血液の流れも悪いため、 ケガをしたところから感染し、次第に腐ってしまうことがあり、最終的には足の切断が必要になることもあります。

眼の血管が障害されると?

眼の血管が障害されると 、硝子体出血(がらすたいしゅっけつ)や網膜剥離(もうまくはくり)を起こし、 視力障害の原因になります。

糖尿病性腎症とは?

腎臓の働きには主に4つあり、①毒素やカリウムの排泄、②水を外に尿として排泄、③ 造血ホルモンの産生、 ④ビタミンDの合成です。

腎臓の働きが悪くなると?

腎臓の働きが悪くなるとどうなるのでしょうか?

毒素の排出ができない

毒素の排泄ができなくなると尿毒症になることがあります。尿毒症症状とは、嘔気嘔吐、 倦怠感、 食欲低下、 全身の痒み、 傾眠といつた意識障害など様々なものがあります。

カリウムを排出できない

カリウムを排出できないと高カリウム血症となり 、 不整脈、 心停止の原因になります。

水を尿として排出できない

水を体の外に尿として排泄できないと 、 体に水が溜まっていって足や手が浮腫してしまいます。また、 胸やお腹に水が溜まることで呼吸困難といった症状が出てきます。

糖尿病性腎症のここが怖い

糖尿病性腎症の初期段階ではほとんど症状はありません。 進行も遅く、上記のような症状が出てくる頃 には、 腎臓の働きが悪くなるスピードは急に速くなり 、 数年で透析が必要となることが多いようです。

そのため症状が出てきてからではなく 、 早い段階で糖尿病を見つけて治療していく必要があります。

糖尿病性腎症の早期発見のためには?

糖尿病や糖尿病性腎症を早期発見するためには、血液検査や尿検査が重要です。いずれも健康診断の検査項目に含まれるため、 定期的に健康診断を受けることが早期発見・治療につながります。

また、早期の腎症に関しては必ずしも尿検査でタンパクが陽性になるわけでなく 、 尿中アルブミンを検査することで診断することができます。

私からのお願い

私からのお願いです。

あなたの生活習慣や今までの健康診断結果を振り返ってみませんか?

病気の早期発見・治療につなげるために健康診断を受けてみませんか?

まとめ

3大合併症とは、細い血管で形成・栄養されている「神経」・「眼」・「腎臓」が障害されることをいいます。

腎臓の働きが悪くなると、毒素の排出ができない、カリウムを排出できない、水を尿として排出できなくなり、尿毒症や高カリウム血症での心停止、浮腫、呼吸困難などになります。

糖尿病性腎症の初期段階ではほとんど症状はなく、進行も遅いため症状が出てくる頃には、 腎機能が悪くなるスピードは急に速くなり 、 数年で透析が必要になります。

糖尿病性腎症は、症状が出てからではなく、症状が出る前が肝心です。そのためには、年に一度は健康診断を受ける必要があります。

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