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献血血液で鼻高々になること間違いない!

2018/10/25
 
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輸血をされた方もされたことがない方も、これを知ってたら鼻高々になります。

それは、どのようなことでしょうか?

輸血用血液製剤の容量について

献血で400ml採血をしますが、輸血用血液製剤になったら400mlじゃなくなってしまい、実際の容量は約280mlになります。

この輸血用血液製剤の正式名称は、「照射赤血球液-LR「日赤」・(Ir-RBC-LR-2)」 といいます。

血液保存液 (CPD液) を56mL混合したヒト血液400mLから白血球及び血漿の大部分を除去した赤血球層に赤血球保存用添加液 (MAP液) を約92mL混和したものになります。医療機関では、「RBC」と呼ばれています。

照射赤血球液-LR日赤は、その名の通り放射線を当てられていた!

放射線照射していない製剤もありますが、輸血による移植片対宿主病 (GVHD)を予防する目的で、15Gy以上50Gy以下の放射線が照射されています。

GVHDとは、輸血用血液製剤中の供血者リンパ球が生着し、患者の体組織を攻撃、傷害することによって起きる病態です。輸血後1~2週間で発熱・紅斑が出現し、肝障害・下痢・下血等の症状を伴うとともに、骨髄無形成・汎血球減少症、多臓器不全を呈して、ほとんどの症例で輸血から1カ月以内に致死的経過をたどります。

Rh(-)について

Rh(-)は、Rh式血液型の中のD抗原があればRh(+)、D抗原がなければRh(-)になります。

Rh式血液型には、D抗原の他にC抗原・c抗原・E抗原・e抗原などがあります。

ちなみに、日本人では0.5%(200人に1人)がRh陰性です。また、A型Rh(-)0.2%(約500人に1人)、O型Rh(-)0.15%(約670人に1人)、B型Rh(-)0.1%(約1000人に1人)、AB型Rh(-)0.05%(約2000人に1人)です。

輸血用血液は血液型によって色分けされている

輸血用血液製剤は、A型が黄色、O型がブルー、B型が白色、AB型がピンクに色分けされています。色分けすることで取り間違えなどを防ぐことができます。

また、どうして各血液型がこれらの色なのかはわかりません。

病院には輸血用血液を常備していない施設が多い

大学病院などでは輸血用血液を置いていますが、小さな施設には置いていません。置いていてもO型が1本だけだったりします。

これは、廃棄血液を少なくするためです。輸血は常に毎日あるわけではありませんので、在庫をかかえると有効期限切れを起こしてしまって捨てなければならなくなります。

ちなみに「照射赤血球液-LR「日赤」の有効期限は、採血後21日間になります。

さらに、照射濃厚血小板-LRは採血後4日間で、新鮮凍結血漿-LRは採血後1年間になります。

輸血用血液製剤っていくらするの?

輸血用血液製剤は薬価というもので金額が決められています。そのため、「まけてよ」なんていう値切り交渉はできません。

照射赤血球液-LR「日赤」の400ml採血したもので、17,726円になります。新鮮凍結血漿-LR「日赤」240では、17,912円になり、照射濃厚血小板-LR「日赤」の10単位(約200ml)では、なんと79,875円になります。

「えっ!そんなに高いの?」って思ったのではないでしょうか?

皆さんの善意の血液が、このような高額な金額になるのには理由があります。

献血された血液は、肝臓の検査や白血球数、血小板数、さらには感染症検査まで色々な検査をして合格したものだけが医療機関に届けられます。

その検査には莫大な金額が必要になりますが、精密で正確な検査のおかげで日本の輸血用血液製剤は世界一安全な血液なのです。

決して、日本赤十字社も医療機関も輸血用血液製剤で利益を上げようとなんか思っていません。むしろ、赤字なんです。これは事実です。

常備していない施設で輸血する時にはどうする?

県をいくつかのブロックに分けて、ブロックごとで一番使用量の多い医療機関を備蓄機関に指定して、そこから使用する施設にタクシーで運んでいます。

献血で見つかった珍しい血液型の人を登録している

献血で見つかった珍しい血液型をⅠ群・Ⅱ群とランク付けして、いざという時にその該当者を呼び出して血液を採血しています。

基幹血液センターで珍しい血液型の血液を冷凍保存している

いざという時のために珍しい血液型の血液を冷凍保存していて、使用時に解凍して使用します。これを解凍赤血球といいます。

まとめ

輸血に関することで、一般の方があまり知らないことをまとめてみました。

他にも色々ありますが、絶対に鼻高々になること間違いなしです。何かのおりには、披露してください。

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