あなたの笑顔と健康のために臨床検査技師(検査のプロ)が医療に関することをお届けいたします

バナナで白血球の数が増えるのか?増えないのか?

 
この記事を書いている人 - WRITER -
あなたの笑顔と健康のため検査のプロがお届けしています。 このブログは、医師・看護師・管理栄養士・診療放射線技師などから助言をいただきながら運営しています。
詳しいプロフィールはこちら

抗がん剤治療や放射線治療をされている患者さんは、抗がん剤の点滴前や放射線治療前に採血をして白血球の数を調べます。

その採血中に患者さんから「白血球を増やす食べ物はないのですか」とよく質問されますが、実際問題として白血球を増やす食べ物はあるのでしょうか?

 

答えは、白血球を増やす食べ物は残念ながらありませんが、腸内環境を整えて免疫力をあげることはできます。

バナナが白血球を増やす?

「バナナが良いと聞きますが・・・。」

 

バナナで白血球を増やすという「エビデンス」はありません。「エビデンス」とは、簡単にいうと論文などの科学的な証拠ということになります。

バナナを含めて、白血球を直接増やす食べ物の論文などの科学的な根拠は、私の知る限りありません。

医学においては、このエビデンスがとても重要視されます。エビデンスのないものについては、いくら良いからと言っても認められません。

バナナは1日に何本も食べてはダメ!

バナナはたくさんの栄養があり美味しい果物ですが、特にカリウムという栄養素がたくさん含まれいます。カリウム自体は、体にとって大切な成分ですが、摂り過ぎには注意が必要です。

バナナが白血球を増やす?からといって、毎日何本も食べる患者さんがいますが絶対にやめてください。適度な本数ならOKです。

何度も言いますが、バナナで白血球を増やすことはできません。

摂り過ぎたカリウムは腎臓で排出されますが、腎臓の働きが悪い人などはカリウムを排出できずに高カリウム血症になってしまいます。高カリウム血症になると心臓の心筋の動きが悪くなり危険な状態になります。

どうして白血球を増やしたいのか?

抗がん剤治療や放射線治療を行っている患者さんにとって、白血球の数は大変な問題です。白血球の数が少なすぎると治療が中断されてしまいます。

抗がん剤治療や放射線治療が中断されると、今まで行ってきたことが無駄になってしまいます。

白血球と免疫力とは?

そもそも白血球は、体に入り込んだ細菌やウイルスを退治してくれます。この白血球は免疫力と関係があり、免疫力を上げるためには腸内環境を整える必要があります。

人間の免疫細胞の60%は腸管にあると言われています。口から入った細菌やウイルスは腸管内を通って体内への侵入を防いでいます。

つまり、腸内環境=免疫力=白血球という関係が成り立ちます。

腸内環境を整えるには?

腸内環境を整えて免疫力を上げるためには、小腸に注目してください。小腸には繊毛と呼ばれる毛のようなものがあり、ここから栄養分を吸収しています。

また、リンパ節やバイエル版といった免疫装置と呼ばれるものがあります。

この繊毛は、グルタミンというアミノ酸を好んで十分なグルタミン酸があるとイキイキとして免疫装置の活動も活発になります。

このグルタミン酸は、偏食をしない限り普段の食事で十分におぎなえます。

また、腸内環境の主役は何と言っても腸内細菌で悪玉菌と善玉菌のバランスが大事になってきます。善玉菌の4番バッターは、何と言ってもビフィズス菌です。

このビフィズス菌は、ビフィズス菌入りヨーグルトを食べることにより簡単に摂れることは皆さんの周知の事実です。そして、ビフィズス菌が好む食物繊維をたくさん食べましょう。

食物繊維は水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類ありますが、水溶性食物繊維の多いものを摂取してください。私のお勧めは、コンニャクです。

白血球が減った時には栄養指導を!

抗がん剤治療や放射線治療を受けると、必ず白血球が減ってしまう時はあります。

その場合には、腸内環境が整っていない証拠であり体がそれだけ疲れているという証拠でもありますので、無理をせずにゆっくり休みましょう。

そして、管理栄養士による栄養指導を受けるようにしましょう。

まとめ

これは、私個人の考えです。

白血球を直接増やす食べ物はありませんが、間接的に増やすことはできるのではないでしょうか?

腸内環境=免疫力=白血球の関係から、免疫力があがれば白血球が増える、その免疫力は腸内環境を整えれば免疫力はあがります。腸内環境を整えるためには、ビフィズス菌です。

ビフィズス菌は食物繊維が大好きですので、その食物繊維を摂れば最終的には白血球が増えてくるのではないでしょうか?

しかし、食物繊維ばかり摂ってもいけません。やはり、バランスの良い食事が基本となります。

また、この食物繊維は粉末状の市販されているものがありますので、これを食事前に溶かして飲むという方法もありだと思います。

どうしても、白血球の数を増やしたい方は一度管理栄養士による栄養指導をお勧めいたします。

この記事を書いている人 - WRITER -
あなたの笑顔と健康のため検査のプロがお届けしています。 このブログは、医師・看護師・管理栄養士・診療放射線技師などから助言をいただきながら運営しています。
詳しいプロフィールはこちら

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

Copyright© 笑顔と健康の架け橋 , 2018 All Rights Reserved.