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乳がんについて7つの患者さんからの質問とは?

2018/08/11
 
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採血をしていると、患者さんから色々な質問をされます。今回は、乳がんについての質問をまとめてみました。

患者さんからの乳がん質問について

胸にしこりや痛みもないし、マンモグラフィー検査は必要なの?

乳がんは早期発見をすれば90%以上が完治すると言われていますが、早期の乳がんは自覚症状がなく小さくて触ってもなかなかみつけることができません。

 

自分で触ってわかるしこりは約2cmといわれています。1cmのしこりが2cmの大きさになるまでには2年以上かかる場合があります。

 

このため自覚症状がない2cm以下の小さなしこりを発見するためには、画像診断が必要になってきます。

 

画像診断では、乳がんの影や石灰化(血液中のカルシウムが組織に沈着する)などの小さな変化を発見することができるので、定期的な検診がとても重要になってきます。

マンモグラフィーはどうして痛みがある検査なの?

マンモグラフィー検査の特徴は、少ない放射線量でしこりの影や石灰化をよりはっきりと写すことができます。

 

そのためには厚みのある乳房をできるだけ引き延ばして、平らに圧迫しなければいけません。この時に痛みを感じることがあります。

圧迫している時間は数十秒程度ですが、痛みには個人差があり、我慢できない時には遠慮なく申し出てください。若干の調整はできます。

 

硬いしこりや乳腺炎(乳腺におこる炎症で母乳がつまったり、乳頭などにできた傷から細菌が入りこんで起こります)がある場合には通常よりも痛みを感じやすくなります。

 

検査を受ける時期は、生理の時のような胸が張っている時期をさけていただくことをお勧めします。また、少しでも痛みを和らげるために緊張せずにリラックスすることが大切です。

病院にかかる時には何科を受診すればいいの

症状があったり、検診で精査が必要になった時に意外と間違いやすいのが受診する診療科です。

 

婦人科や内科を受診される方がいますが、基本的には外科を受診してください。乳腺外来などの乳腺専門医や認定医のいる医療機関があれば、より詳しく診ていただけます。

 

施設によっては、婦人科や放射線科内に乳腺外科を設けている医療機関もありますので、事前に調べて行かれるのがよいでしょう。

セルフチェックはどうしたらいいの?

目で見るチェック

鏡の前で、腕を高く上げて頭の後ろで腕を組み、乳房のひきつれ、くぼみ、乳輪の変化、乳首の凹み、湿疹、皮膚の変化、乳房の大きさや位置に左右差がないかなどをチェックします。

手で触るチェック

4本の指を揃えて、その指の腹と肋骨で乳房を揉むようにして、10円玉大の「の」の字を描くように指を動かしながらチェックします。

 

左乳房は右手で、右乳房は左手で触れて、乳房のしこりや凸凹、脇のしたの腫れやしこり、以前より硬くないか、全体に違和感がないかなど、脇の下から乳首までチェックします。

 

また、乳房や乳首を指先でしぼるようにして、乳首から分泌物が出ないかを調べましょう。仰向けで触診するのも効果的です。

 

セルフチェックは、毎月1回生理が終わったころにおこないましょう。少しでも変化に気づいたら、専門医の診察を受けてください。触知できないがんの発見にはマンモグラフィー検査や乳房の超音波検査が有用です。

乳房超音波検査ってどうするの?

乳房超音波検査とは、超音波を乳房に当ててその反響を映像化する画像検査法です。

また、最新の機器では乳腺組織の 硬さを画像化すること(エ ラストグラフィー)が可能ですので、今まで指先の感覚でおこなっていた乳房触診を客観的に画像で確かめることができます。

 

検査中は、服を脱いでベットの上に仰向けになり、検査する側の腕を頭側に上げた状態になります。

 

また、超音波の透りをよくするために、胸にゼリーを塗ります。超音波のプローブと呼ばれる端末を乳房にあて、断層面を画面に映し出します。検査時間は約20分ぐらいで終わります。

 

乳房超音波検査はマンモグラフィー検査のように乳房を圧迫する必要がなく、痛みもまったくありません。また、超音波を使用しているためX線のように被爆もありません。したがって、妊娠中の方でも安心して検査を受けることができます。

乳がんを手術した側の腕から採血はできないの?

リンパ節郭清(りんぱせつかくせい:リンパ節からのがんの転移を防ぐためにがんと一緒にリンパ節も切除する)をおこなった場合には、浮腫をおこしたり、感染の原因になったりしますので、採血・点滴・血圧測定は厳禁になります。

どうして浮腫がおこるかというと、リンパ節郭清をおこなった場合にはリンパ管も切断されているため、リンパ液の流れが悪くなり腕などの組織にたまってしまい浮腫をおこしやすくなります。

 

このような状態で血圧測定をおこなうと腕の締めつけによって、毛細リンパ管を傷つけることもあり、さらに組織液がたまって浮腫を増悪させてしまう恐れがあります。また、リンパ節の機能が低下している状態で、採血や点滴をおこなうと針の穴から細菌感染をおこしてしまうリスクが高まります。

もう手術して10年も経つけど手術した腕からの採血はだめなの?

リンパ節郭清をおこなうと何年経過しても元通りには戻りません。そのため、上記の理由から採血も点滴も血圧測定もできません。

まとめ

乳がん検診の最大のメリットは、早期発見です。早期発見ならば乳房を温存するなど自分の希望する手術法や治療法を医師と相談して選択できる可能性も高くなります。

 

乳がん検診は恥ずかしいというイメージが先行してしまいがちですが、基本的にはどこの医療機関でも女性の臨床検査技師が対応して いることがほとんどですので、お気軽にお問い合わせください。

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