だれでもわかる尿検査の簡単説明

だれでもわかる尿検査の簡単説明

おしっこの検査を簡単にわかりやすくまとめています。お役に立てれば幸いです。

おしっこで健康チェック

おしっこは、血液のいらなくなった物を体の外に出すために腎臓で作られています。そのため、体の健康状態についてたくさんの情報を提供してくれていますので、1日1回はおしっこをみるくせをつけられたらどうでしょうか?

おしっこの色

  • 通常のおしっこは、淡黄色から淡黄褐色で透明です。
  • 脱水状態(発熱・発汗など)、肝臓の病気などでは色が濃く黄褐色から褐色になります。
  • 多量の水分摂取や糖尿病などでは、無色になります。
  • 排尿した直後から混濁していたら細菌に感染しています。
  • 尿管結石や腎炎など赤血球が混ざると赤くなります。
  • ビタミン剤などを飲んだあとにはオレンジ色になります。

おしっこの量

  • 大人で、1日あたり1リットル前後で、回数では5回ぐらいが平均です。
  • 量や回数が増えた場合には、糖尿病や腎臓の病気が疑われます。
  • おしっこの量が少ない場合には、急性腎炎や脱水などが考えられます。
  • おしっこがまったく出ない場合は、結石や腫瘍などが考えられ危険な状態です。
  • おしっこに何回も行きたくなる場合は、膀胱炎や尿道炎などが考えられます。

おしっこのにおい

  • 普通のおしっこはあまり臭くありません。
  • アンモニア臭がしたら膀胱炎などが考えられます。
  • 糖尿病が進行すると甘いにおいがします。

病院でおこなわれている検査の簡単説明

おしっこの取り方

出始めのおしっこは捨てて、少し出した中間のおしっこを取ってください。これは、外陰部からの細菌の混入を防ぐためです。また、検査用コップに半分ぐらいあれば、検査に使用するには十分な量です。

比重

  • 腎臓の働きが正常かどうかや糖尿病などがないかを調べます。
  • 参考値:1.002~1.030
  • 低値:腎障害 高値:糖尿病

タンパク

  • 病的な腎臓疾患があるかどうかを調べます。
  • 参考値:陰性
  • 陽性の場合:①腎前性疾患(腎臓自体には障害はなく、腎臓以外の臓器障害が原因)・②腎性疾患(腎臓に異常がある)・③腎後性疾患(尿管、膀胱、尿道などのつまりが原因)・④生理的タンパク尿

PH

  • 尿のPHを調べます。
  • 参考値:4.5~8.0
  • アルカリ性の尿:尿路が細菌に感染しています。

  • 尿中の糖から糖尿病などを調べています。
  • 参考値:陰性
  • 陽性:糖尿病や下垂体、甲状腺、副腎の疾患など

ケトン体

  • 糖質の利用が阻害されているかを調べています。
  • 参考値:陰性
  • 陽性:糖尿病・下痢・嘔吐・高熱など

ビリルビン・ウロビリノーゲン

ビリルビンとは、赤血球の中のヘモグロビンが肝臓や脾臓などで壊されてできたものです。普通、ビリルビンは肝臓から胆汁に排泄されて、おしっこに出ることはありませんが、肝臓が悪くなった時や胆道がつまった時などには、血液中に増えて腎臓から尿に排泄されます。

ウロビリノーゲンとは、ビリルビンが腸に排泄され、腸内細菌によって分解されたものです。ウロビリノーゲンの大部分は便と一緒に排泄されますが、一部は腸管から再吸収され、再び肝臓へと戻って血液中や腎臓をめぐって尿中に排泄されます。

  • 肝胆道系の疾患を調べています。
  • 参考値:ビリルビン・陰性 ウロビリノーゲン・少量
  • ビリルビン陽性、ウロビリノーゲン陽性:肝細胞性黄疸
  • ビリルビン陰性、ウロビリノーゲン陽性:溶血性黄疸
  • ビリルビン陽性、ウロビリノーゲン陰性:閉塞性黄疸
  • ビリルビン陽性:急性肝炎

潜血

  • 尿中に赤血球が混入してないかどうかを調べています。
  • 参考値:陰性
  • 陽性:腎炎・尿路結石・尿路感染症・泌尿器系腫瘍など

白血球反応・亜硝酸塩

  • 尿中に白血球、細菌があるかどうかを調べています。
  • 参考値:陰性
  • 陽性:尿路感染症など

尿沈査

  • 赤血球、白血球、結晶、細胞などを顕微鏡で観察します。
  • 健康な人の尿にはわずかな細胞が見られるだけです。
  • 異常値の場合:糸球体腎炎・尿管腫瘍・膀胱炎・外傷など

終わりに

薬、水分、運動などにより異常値になることもあります。また、病名などは疑いであって尿検査だけで確定できるわけでもありませんので、そこのところは十分にご理解いただけたら幸いです。