これだけは知っておきたい病院での採血の疑問とは?

これだけは知っておきたい病院での採血の疑問とは?

病院で働いていると患者さんから質問を受けることがあります。それらの質問で多いものをまとめてみました。

検査などを受ける時に、必ず名前と生年月日を聞かれるのはどうしてでしょうか?

医療従事者が、患者さんのお名前を呼んだ時に自分を呼んだと勘違いをされる患者さんがいるためです。

 

〇〇さんって呼んだのに△△さんがこられたりします。中には同姓同名の人がいるため、生年月日までお聞きしています。患者さんの取り間違えをおこしたら大変ですからね。

採血をする時に、必ずアルコールの消毒にまけないか聞かれるのはどうしてでしょうか?

普通、採血をする時には消毒用エタノールで消毒します。まれにこのアルコールで消毒すると赤くなったり、かゆくなったりする人がいるためです。このアルコールにまける人には、イソプロパノールなどで消毒をします。

 

また、アルコールにまける人は自分から申し出ることも重要ですが、まけるとわかっている人にはそのことがわかるようなシステムを利用している病院もあります。

採血をした時に、痛まないか聞くのはどうしてでしょうか?

ごくまれですが、採血の副作用で神経損傷がおこることがあります。針を刺してからに手や指先に痛み、しびれ が生じて時間がたってもよくなりません。

 

約 1 万~10万回の採血に 1 回の頻度で おこるとされていますが、神 経は個人差があり、神経損傷を 100% 防止することできません。針を刺してみないとわからないというのが現状です。

 

そのため、採血は医療従事者でも特に神経を使う医療行為となります。もし、痛みが強い場合やしびれがある場合には遠慮しないで申し出ることが大切です。

針を刺した時に、痛い時と痛くない時があるのはどうして?

痛いところ(痛点)と痛くないところがあるためです。たぶん、私が思うには、毛穴に針が刺さったら痛いんだと思います。

 

よく痛かったら採血をする人がヘタだと思われがちですが、この痛点は熟練した人でも見わけがつきません。

 

普通一般的には21Gか22G(針の太さで数字が小さくなるほど針の太さが大きくなる)の採血針で採血をします。痛いのが苦手な人は、翼状針でお願いすると痛みが軽減されることがあります。

その他にも 採血の副作用はあるんですか?

緊張や不安が強いとおこりやす いとされる血管迷走神経反応があります。 神経が興奮して、急激に血圧が下がるためで、めまいや意識消失などを引き起こしてしまいます。

 

このような人は、ベットに寝てから採血をすることで防止できます。1回でもおこったことのある人は、採血前に申し出ていただくと安全ですし、もしおこった場合には最善の処置を行います。

 

また、皮下血腫というものもあります。

 

これは、採血後にもんだり、採血後の止血が足らなかったり、血管がもろかったり、血液がサラサラになる薬を飲んでいたりすると、採血をしたところが内出血して青くなります。場合によっては、はれたりしてしまいます。

 

あと、血管を針が突き抜けて皮下出血する場合もあります。これは、単に採血する人がヘタだっただけです。

 

普通は、自然と青みは引いていきますので可能なかぎり触ったりこすったりしないようにしてください。

何でそんなに何本も採血するのですか?

採血スピッツ(採血管)は、検査項目によって種類が異なります。

 

検査項目によって、血液を固まらせてから遠心分離して使用するものや、抗凝固剤(血液が固まらないようにする)入りの採血スピッツでないといけない項目もあります。また、抗凝固剤入り採血スピッツも数種類あります。

 

ですので、検査項目により採血スピッツの本数に違いがでてきて、何本も採血するようになります。

最後に、採血のプロでも失敗する時はあります。

どんなに採血がうまい人でも、失敗する時は失敗します。

 

採血をする時、よく「1回で採血して」や「失敗するなよ」とか言う人がいますが、採血する人も1回で終わらせたいですし、最初から失敗させようなんか思っていません。

 

このようなプレッシャーを採血する人にあたえると、逆に緊張して失敗する確率が高くなります。

 

もし、失敗してもあなたの寛大な心で許してあげてください。勝手な言い分ですがお願いします。